同友会ニュース−活動報告

第21回 女性経営者全国交流会 in 彩の国埼玉 〜記念講演

【記念講演】

 \; 講師:久賀きよ江氏 〈?メガネマーケット代表取締役 埼玉同友会代表理事 中同協女性部連絡会副代表〉コメンテーター:山口 義行氏 〈立教大学名誉教授/中小企業サポートネットワーク(スモールサン)主宰〉コーディネーター:新田 信行氏 〈第一勧業信用組合理事長(東京同友会会員)〉

働く現場から見えてきた企業の未来〜自社の存在意義を再定義し、隣接異業種へ挑戦〜

 創業28年を迎える?メガネマーケット。常に現場目線から企業の未来を見据え、同友会型企業とは何かを問い、目指し続ける久賀社長。自己流の経営に限界を感じた18年前、「同友会」と巡り会います。

脱マニュアル!社員教育
 「この会社では自分の未来が見えない」入社4ヶ月で退社した新入社員が残した一言。マニュアル教育では社員の成長は望めないと気づいた久賀氏は、「新入社員が自分の頭で考え、動くことができるにはどうしたらよいか?」と考えます。「仕事以外で1日10回ありがとうと言われよう」と社内でつくった目標は、新入社員が誰かに感謝される喜びを生み、「応援」する社員との雰囲気が職場全体に生まれます。マニュアルを廃止したことで、新入社員の定着率が上がり、社員教育の仕組みもカタチとなっていきました。

業界に激震!リーマンショックを乗り越え見つけた「経営理念」
 そんな矢先にリーマンショックが起こり、メガネ業界にも激震が走りました。売り上げは半減し、社員のやる気も低下。「自分たちは、何のためにこの地域でメガネを売っているのか?お客様は私たちに何を求めているのか?」全社員で話し合いました。店舗展開を図っていくための成長理念ではなく、優しくお客様に寄り添う今の姿勢こそ、理念にすべきだと決意し、創業以来最高の利益を出す結果に繋げたのです。

市場の壁を乗り越えろ! 隣接異業種への挑戦
 しかし、メガネ業界の将来に不安を感じた久賀氏は、次なる挑戦に立ち向かいます。山口立教大学教授(当時)の「隣接異業種」「新規性5%」です。「快適生活の提案」という経営理念に沿って、「目」から「耳」の快適を提案しようと決意します。
 単なる補聴器ではない、医療性の高い製品の提供。設備投資や高度な技術者の採用、さらには社員一人ひとりの専門知識の教育まで経営理念に沿った実践で国内でも最高レベルの設備と技術でお客様に提案できるようになったのです。「お客様の人生を変えていくような意味のある仕事をしているんだ!」と社員たちが誇りを持ち、この挑戦は業界の壁を突き破るだけではなく、社員の成長というかけがえのない宝を会社にもたらしてくれることになりました。
 人は育てるものではなく、育つ環境をつくることが経営者の責任。そして地域に根差した連携を牽引するリーダー的役割を中小企業が果たす時代だと久賀氏は講演を締めくくりました。

激動の情勢下での経営にどう立ち向かうかを共に考える
「パネルディスカッション」より
 「今」という時代を生きていく経営者に必要な力とは、「読む力」「問う力」「つなぐ力」の実践。そして、「人が育つ場をどうつくっていくのか」が求められる時代でもある。私たちが経営者として確立しなければならない姿勢を改めて考えさせられた内容でした。また、「経営の幅が広がるほどに、経営理念の言葉の意味が深められていきます」という山口名誉教授の言葉や、「皆さまにも、チャンスがあふれている」という新田理事長の言葉、そして久賀氏の報告から、参加した誰もが力強く背中を押され、経営者としての決意を新たにした瞬間でした。

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